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うさぎのガラス置物づくり最盛期 群馬・みなかみ:朝日新聞デジタル - 朝日新聞デジタル

加藤真太郎

 2023年は跳びはねるような良い年に――。1905(明治38)年創業の「上越クリスタル硝子(ガラス)」が運営するガラスのテーマパーク「月夜野びーどろパーク」(群馬県みなかみ町)で、来年の干支(えと)・卯(う)にちなんだ「うさぎ」の置物づくりが最盛期を迎えた。

 干支の置物づくりは1978年の午(うま)が最初で、現在4巡目に入った。11月から始まった作業は現在、「最後の追い込み時期」と倉田弘樹工場長(49)。約20人の職人がフル回転する。

 工房の中央にある大きな溶解炉で前日から夜通しで、ガラスの原料である砂「珪砂(けいさ)」を1550度の高温で溶かす。どろどろに溶けたガラス種を職人たちがさおで取り出し、バーナーや大きなピンセットなどを使って、少しずつウサギの体や顔、目や耳などの形に整えていく。ガラス種を加えたり、ガラスを高温炉で再び溶かしたりを繰り返して約10分で完成する。

 従来は干支の動物を本物そっくりに再現してきたが、「ここ数年はかわいらしく変形する『デフォルメ』路線にシフトしている」と倉田工場長。うさぎは戌(い)(犬)などとともに人気が高いといい、一度買ったのを機に、一巡、二巡と毎年そろえるリピーターも多いという。

 うさぎの商品は8種類。最も高価な商品は、中に金箔(きんぱく)が入った「『卯』金」(税込み2万2千円)で、銀箔入りの「『卯』銀」(同1万6500円)や「『卯』親子」(同1万3200円)、グラス(同6050円)などもある。

 原沢智幸さん(39)は同町出身で、職人歴約20年のベテラン。「毎年この時期が近づくと、忙しくなるなと思う。『来年1年間、跳びはねるような良いことがあればいいな』という思いをこめて作っています」と話した。

 問い合わせは同施設(0278・62・2211)。(加藤真太郎)

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