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年賀状じまいに拍車か 来年秋にもハガキ85円に値上げ 高価な挨拶状に… - 東スポWEB

 年賀状じまいが加速することになりそうだ。総務省は来年秋にも郵便料金を引き上げる方針で、手紙は84円から110円、はがきは63円から85円になる見込み。直撃を受けるのが年賀はがきで、正月の慣習も風前のともしびとなってくる。

 郵便料金の値上げは郵便物の減少、人件費、燃料費の高騰などが要因だ。1994年に手紙は62円から80円、はがきは41円から50円に改定され、2014年には消費税8%への引き上げに伴い、手紙が82円、はがきが52円、19年には消費税10%で手紙は84円、はがきは63円になっていた。

 師走は年賀状の作成やあて名書きで追われるシーズンだが、日本郵便によれば、年賀はがきの発行枚数は03年の44億5396万枚をピークに右肩下がりで、22年は16億4000万枚になっている。

 70代女性は「知り合いにはもう互いに年賀状はなしにしようと約束して、徐々に脱・年賀状を進めています」と話す。メールやSNS、LINEなどで代用する人が増えたほか、会社をリタイアした際にも付き合いで送っていたのをやめることが多く、シニア世代も年賀状離れが起きている。

 そこにきての値上げは年賀状じまいに拍車をかけることになる。年賀はがき85円とは別に印刷代が数十円から、写真入りなら100円を超え、1枚当たり200円近くにもなってくる。

 さらに総務省によれば、値上げをしても赤字解消は25年度だけで、再び赤字転落は必至で、再値上げも想定しているというから驚きだ。年賀状の文化がなくなることはなさそうだが、ずいぶんと高価なあいさつ状になる時代になってきそうだ。

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