バレンシアガの「タオルスカート」、925ドル(約14万円)。
Balenciaga
- バレンシアガが925ドルの新作「タオルスカート」の発売を開始した。
- 同ブランドの2024年春コレクションに含まれていたこのスカートは、ただの超高価なタオルだ。
- バレンシアガのデザイナー、デムナ・ヴァザリアからの最新の挑戦状だと言える。
ジョージア出身で、バレンシアガ(Balenciaga)のデザイナーを務める42歳のデムナ・ヴァザリア(Demna Gvasalia)は、ラグジュアリーファッションを作るのと同じくらい(あるいはそれ以上に)、人々を煽ることも大好きだ。
例えば、まるで下水道に漬け込んだような「ボロボロの」スニーカー、1850ドル(約28万円)や、Hefty(アメリカのゴミ袋ブランド)の巾着型ゴミ袋そっくりのハンドバッグ、1800ドル(約27万円)などをデザインしてきた。そして、2024年春コレクションで、ヴァザリアはまたしてもやってくれた。925ドル(約14万円)もする「タオルスカート」を発表したのだ。
そう、単なるコットン製のタオルにすぎない。だが「バレンシアガのロゴがフロントに同系色で刺繍されている」と公式サイトで説明されている。アマゾン(Amazon)で販売されている21.99ドル(約3300円)のラップタオルでも同じようなルックが手に入るが、こちらはフロントポケットがあってより実用的だ。
アマゾンで販売されている21.99ドル(約3300円)のラップタオル。
Amazon
ヴァザリアは、ブランド志向の人々から金を搾り取ろうと、ますます馬鹿げた、高価な贅沢品を作らずにはいられないようだ。
だが、バレンシアガの2022年ホリデーシーズンの広告が、子どもたちを性的に描写していると非難され、その後、彼は「受け狙い」を一時的に封印していた。
「イメージや話題性ではなく、ファッションにおける自分の原点や、クオリティの高い服を作るというバレンシアガの原点に戻ることにした」と彼は2023年2月にヴォーグに語っている。
同月、彼はバレンシアガの2023年秋コレクションを発表し、創始者であるクリストバル・バレンシアガ(Cristóbal Balenciaga)がもともと得意としていた、体を包み込むようなボリュームと完璧なディテールを取り入れたエレガントな服の数々を披露した。
ショーの会場に足を踏み入れたゲストは、座席に掲げられたプラカードを見つけた。それには「ファッションは一種のエンターテイメントになってしまい、それによって、形やボリューム、シルエットに宿る本質が覆い隠されてしまうことがある」と記されていた。
多くの人が洗練されたテーラリングを賞賛した一方で、ニューヨーク・タイムズの批評家ヴァネッサ・フリードマン(Vanessa Friedman)は、このランウェイショーを「懺悔の行進」と呼び、服は「特に革命的ではなかった」と評した。
ショーの後、ヴァザリアはさらに踏み込んで、服にスポットを当てたショーを作り続けると語り、自らを「永遠のデザイナー」と位置づけた。それなのに、2024年春コレクションでは925ドルのバスタオルを披露したのだ。
しかし、これも彼の壮大な計画の一部なのかもしれない。彼は2022年10月のニューヨーク・タイムズでこう語っていた。
「ラグジュアリーであることが、リッチであることを伝えるためにいつも利用されていることが気に入らない。私はむしろ、それを買う余裕のあるブルジョワに見えないようなバッグを身につけたい」
ミッション達成だ。
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