レッドブルのチーム代表権CEOを務めるクリスチャン・ホーナーは、ホンダが2026年にF1に復帰すると分かっていたら、独自エンジン開発部門、レッドブル・パワートレインズを立ち上げる事は「絶対になかった」と語った。
ホンダは2020年10月、2021年シーズン末を以てF1から撤退し、レッドブルおよびアルファタウリの公式パワーユニット(PU)パートナーとしての役割から降りると発表するも、その後、2022年から現行規定が満了を迎える2025年まで、有償契約としてPU一式を継続供給することに合意した。
ホンダが撤退を決めた事でワークスエンジンを失ったレッドブルは、2026年に向けて多額の投資を行いレッドブル・パワートレインズを設立。今年に2月にフォードとの技術提携を発表した。
ところがホンダはF1第7戦モナコGPを週末に控えた5月24日(水)、コンストラクターズ選手権2位につけるアストンマーチンのPUサプライヤーとして、新規定が導入される2026年のF1に復帰する事を発表した。
マックス・フェルスタッペンは、共に成功を収め、友好的な関係を築いてきたホンダがパワーユニットの供給先をレッドブルからアストンマーチンに変更した知らせを受け、残念がった。
PU部門設立「高くついた」
ホーナーは25日(金)のモナコGPフリー走行1を終えて「今日のホンダの決断を知っていたら、我々は同じ判断をしただろうか? 絶対にそれはない」と述べ、「高くついた決断だった事は確かだ」と付け加えた。
「ホンダの撤退がなければ、我々はこのような飛躍をする事はなかっただろう」
一方でホーナーは、長期的に見れば大きなメリットがあるとして、「雇用の創出を含め、多くの点において我々は、彼らが独自エンジン部門を立ち上げるよう後押ししてくれた事に感謝すべきだ」とも語った。
「レッドブルの将来性を考慮して、我々はカスタマーとしての立場から脱却することにした」
「シャシーとの完全なる一体化を目指して施設内にパワーユニット部門に置く事は、エンジンとシャシーの各エンジニアが隣り合わせに座る事を意味する。これによる相乗効果は長期的観点から大きなメリットとなる」
レッドブルは昨シーズン、メルセデスのコンストラクターズタイトル8連覇に終止符を打ち、2013年以来となるダブルタイトルを獲得。今季も開幕5戦で圧勝し、連覇の道を邁進している。
ホーナーは、撤退後の今も変わらずホンダとの関係は「驚くべきものであり続けている」として「ホンダは我々を(エンジンにお金を払う)カスタマーとしても、パートナーとしても扱ってくれている」と説明した。
2026年型PU開発「新たな域」に
フォードとの技術提携を通した2026年仕様の次世代PUの開発は着々と進められている。ライバルメーカーから経験ある有能なエンジニアをヘッドハンティングしているとは言え、レッドブルにエンジン開発の歴史はない。
「我々は様々なエンジンメーカーとの協力関係を経験してきたが、エンジン内の特定のパラメータを指定し、シャシー部門と完全統合するというのは、ホンダと共にある程度経験してきたことであるとは言え、我々にとっては全く新しい経験だ」とホーナーは語る。
「だが今では2026年シーズンに向けて新しいレベルに達しつつある」
「新しい挑戦に取り組むのはエキサイティングな事だ。新興企業がパワーユニットメーカーとしてF1の象徴的なブランドを相手にするわけだからね。これは大きなチャレンジだが、我々はこれを楽しんでいる」
from "高価な" - Google ニュース https://ift.tt/1uvzRkM
via IFTTT
Bagikan Berita Ini
0 Response to "ホンダF1残留…知っていれば”高価”なエンジン部門設立は「絶対になかった」とレッドブル代表ホーナー - Formula1-Data"
Post a Comment