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アマゾン河岸州都でプロ向け日本酒試飲セミナー開催、参加者の ... - ジェトロ(日本貿易振興機構)

ジェトロは3月7日、ブラジル北部パラー州の州都でアマゾン河岸に所在するベレン市において、在ベレン領事事務所、日本産食材サポーター店舗(注1)と連携した日本酒の試飲セミナーを実施した。

開催後のアンケートでは、日本酒を飲んだ経験についての設問には、全体の7割以上が「経験あり」と回答。今回試飲した5種類の評価として、5段階評価で4以上を付けた割合は8割程度となり、高評価を得た。また、希望小売価格帯は、200.00~399.00レアル(約5,000円~約1万円、1レアル=約25円)程度と回答した割合が5割程度と、比較的高価な商品でも購入される可能性が高い。

総勢21人の参加者のうち、小売店オーナーから「日本酒を造るのにどれだけの手間がかかるのかを初めて知った。スタッフにも共有し、お客様に今回得た情報を少しでも提供していきたい」、日本食レストランオーナーからは「当該セミナーをきっかけに、より日本酒について知る意欲が高まった。ベレンでも多くの酒類を取り扱い、お客様に向けて情報を発信していきたい」とのコメントがあった。また、ジャーナリストやメディア関係者からは「これほどフルーティーな日本酒は初めて飲んだ。果物のような香りもあり、女性向けかもしれない」とのコメントがあった。

今回のセミナーは、ベレン市内のホテルのイベントブースにおいて実施し、市内の日本食レストラン経営者、日本産品を取り扱う小売店経営者、グルメ専門のジャーナリスト、メディア関係者などを招いた。ジェトロからは、日本産食材サポーター店制度について紹介するとともに、南米で唯一、酒サムライ(注2)の称号を持つ、アレシャンドレ飯田氏が日本酒の説明を行った。同氏からは、日本産の日本酒の作られ方、日本酒の甘口や辛口などの味や香りの違い、産地の特徴などをプレゼンテーションし、その後、5種類の産地・味の異なる日本酒の試飲を行った。試飲の際には、試飲する日本酒の特徴に合致した料理が順次供され、料理とのペアリングも参加者に体験してもらった。アレシャンドレ飯田氏は、サンパウロ市を中心に日本酒ソムリエの育成や日本酒の普及にも取り組んでいる。この度のセミナーに参加したレストランオーナーは、サンパウロ州で実施されるアレシャンドレ飯田氏による酒ソムリエ講習会への参加を予定している。こうした日本酒を伝える機会が増加すること、消費者に向け、日本酒の説明ができるソムリエが増えることにより、ベレンにおける日本酒市場拡大につながりそうだ。

セミナー開催地域のパラー州の人口は800万人程度。人口は、欧州系(ポルトガル系)、アフリカ系および先住民の混血などで構成されている。州内に居住する邦人や日系人は約3,000人と推定され、日本食レストランは100店舗以上存在している。ただ、現地レストランのオーナーによれば、顧客への日本食の提供の仕方、素材を生かした日本料理のレシピ、またそれらの指導が十分でないようだ。

州都のベレン市内には、日本産食材サポーター店舗は小売店舗の1店舗のみ。当該小売店舗は、サンパウロ州から多くの日本産商品をベレン向けに陸路輸送している。自身の店舗での取り扱いだけでなく、近隣の日本食レストラン等に卸す機能も有し、ベレンでの日本産食材の普及に大きく貢献している。しかし、当該小売店によると、本物の日本食を提供できるレストランは、レストランの数のわりに市内にはまだ少ないため、日本酒に関する認知度も低い。そこでジェトロは、日本産食材サポーター店舗制度の普及および同店舗を通じて日本酒に関する正しい知識を伝えていくことで、日本酒への関心喚起と市場拡大を目的に本セミナーを開催した。

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