2020年04月30日07時15分
マラソングランドチャンピオンシップ、２位でゴールする鈴木亜由子＝２０１９年９月１５日、東京都港区
来夏に延期された東京五輪の陸上女子マラソン代表の鈴木亜由子（日本郵政グループ）が２９日、電話取材に応じ、３カ月ぶりにランニングを再開したことを明らかにした。１月末に痛めた右太もも裏の肉離れが回復。２７日にトレッドミル（室内用ランニングマシン）で走った印象を「一歩一歩かみしめて、やっぱり走るのはいいなと感じた。だいぶ前進できた」と語った。
走れなかった日々を振り返り、「かなり不安は募ったけど、焦らずにやれば大丈夫と言い聞かせて冷静に対処できた」。五輪の延期で１年の猶予期間ができた。「時間的な余裕ができてプラス。しっかり食べて、寝て、走るサイクルが本当に大事。土台を大きくしたい」と課題に目を向けた。
新型コロナウイルスの感染拡大で、国立スポーツ科学センター（ＪＩＳＳ）が利用できないため、選手寮で体幹トレーニングなどに励んでいる。「この時期だからやってみよう」と、ストレスを軽減するという呼吸法やダンスなど、新しいことにも挑戦。「みんな同じ状況下で希望を持ち、光を見いだしてやっている。自分ができることを見つけてやるだけ」と前向きだ。
本番前にマラソンを１度こなす予定。「今まで速いペースの経験がないので、体にどういう反応が出るのか試したい」と高速レースを視野に入れている。
新型コロナの影響で先が見通せない状況だが、「さまざまな困難や自分の課題を乗り越えて五輪のスタートラインに立ち、納得のいく走りをしたい」。２００４年アテネ五輪を制した野口みずき以来、日本女子では４大会ぶりとなるメダルを目指して歩を進める。 
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April 30, 2020 at 05:19AM
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鈴木亜由子、３カ月ぶりラン再開 肉離れ乗り越え五輪へ―女子マラソン - 時事通信ニュース
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