2017年夏から約2年半にわたった東京オリンピックのマラソン代表選考レースで、男子では3回も日本記録が塗り替えられ、女子でも複数の選手が日本歴代10傑に入るなど好記録が目立った。それでも世界トップ選手との差はまだ大きい。男女各3人の日本代表のメダル獲得の可能性は？ 【小林悠太】
「簡単にメダルとは言えない」世界との差
福島県郡山市内であった12日の記者会見で、日本陸上競技連盟の幹部、選手で明確に「メダル獲得宣言」をした人はいなかった。日本陸連の瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダーは「世界のレベルを考えたら簡単にメダルとは言えないが、メダルを取る気持ちで練習しないと取れない」と率直に語った。
最近のマラソン界は男女ともにケニア、エチオピアなどアフリカ出身のランナーが、驚異的な記録を出している。1日の東京マラソンでは、大迫傑（ナイキ）が自らの日本記録を更新する2時間5分29秒をマークしながら4位。2連覇したビルハヌ・レゲセ（エチオピア）とは1分あまりの大差がつき、力の違いを見せつけられた。
札幌移転でスピード重視
一方、東京五輪のマラソン開催地は酷暑などの影響を考慮し、19年11月に札幌への移転が決まった。東京に比べ暑さの軽減が見込まれるうえ、東京コースは終盤の高低差30メートル超の上り坂が特徴で粘り強さが求められたが、札幌は中盤以降に高低差が少なく、瀬古氏は「スピードの要素が高まる」と見ている。コースの変更は、自己記録で日本選手を大きく上回るアフリカ出身ランナーに有利とされる。
また、22～28歳の6選手は五輪、世界選手権を含めて初のマラソン日本代表だ。記録よりも勝負重視の世界大会は通常の大会とは異なり、集団を先導して一定のタイムを刻む「ペースメーカー」がいない。
海外勢は給水所のたびにスピードを上げて揺さぶりをかけるなど、ペースが小刻みに変動するレースが目立つ。その中で日本選手は前半で体力を消耗し、30キロ以降のスパート勝負で先頭集団についていくこともできない展開が続いている。
入賞圏内→メダルを狙える展開に
日本陸連は東京五輪へ向け、代表チームとして長期合宿をする予定はないが、世界大会の難しさについてオリンピアンらを招いて経験談を聞く機会を設けてきた。背伸びをしてメダルを目指すのではなく、まず自分の力を出し切ることを意識する選手が多い。
2000年シドニー五輪は高橋尚子、04年アテネ五輪は野口みずきが女子で金メダルを獲得したが、08年北京五輪以降は男女を通じて入賞（8位以内）したのは、12年ロンドン五輪6位の中本健太郎（安川電機）のみ。入賞圏内に位置し、メダルを狙える展開に持ち込むことが、第1段階になる。
"マラソン" - Google ニュース
March 12, 2020 at 06:30PM
https://ift.tt/2QbgbLX
メダル獲得の可能性は？ 東京オリンピック男女マラソン代表 - 毎日新聞 - 毎日新聞
"マラソン" - Google ニュース
https://ift.tt/2RhYbAN
Shoes Man Tutorial
Pos News Update
Meme Update
Korean Entertainment News
Japan News Update
Bagikan Berita Ini
0 Response to "メダル獲得の可能性は？ 東京オリンピック男女マラソン代表 - 毎日新聞 - 毎日新聞"
Post a Comment