
フィギュアスケートGPファイナルで男子2位の羽生結弦(25)=ANA=が8日、会場のパラベラで一夜明け取材に応じ、前人未踏の4回転半ジャンプ(クワッドアクセル)の来年3月の世界選手権(16~22日、カナダ・モントリオール)での投入へ意欲を見せた。「はい、頑張ります。そのつもりで」と口にした。
優勝したネーサン・チェン(20)=米国=にSPで12・95点の大差をつけられた翌日6日の公式練習で、初めて披露した夢の大技。そこには自身のモチベーションを引き上げるための、深い理由があった。
「ショートが終わった時点で割と絶望していた。競技者としてそういう気持ちを出すのは悔しいけど、99パーセント勝てないんだろうなと。そのなかで何か爪痕を残したかった。4回転アクセルを決めたかった」
シーズンが始まって以降ほぼ練習していなかったクワッドアクセルを、1か月ぶりに急きょ解禁した。
「13点差以上というのは、ジャンプを1本増やしたからといって縮まるものじゃないっていうのはすごく分かっていた。彼自身(ネーサン・チェン)も5回跳んでくるだろうなっていうことはすごく分かっていたし、こんなプレッシャーでは絶対に潰れないっていう強さをすごく感じてもいた。だからこそ、ここで何か爪痕を残したいっていう気持ちがあった」
コーチのジスラン・ブリアン氏の合流が遅れ、6日まで一人での調整が続いたことも作用した。コーチがいたら「止められていたと思う」と予想した。
06年トリノ五輪が行われた会場で、25歳の誕生日を迎えた。羽生にとって大きな意味をもつ1週間となったようだ。
「いろんな覚悟をしながらこの試合を過ごせた。誕生日のお祝いもしていただけた。僕自身も、ここの舞台(トリノ五輪)がきっかけで、いろんなことがあった。スケートができて、憧れの地になって、オリンピックで優勝できてって、全てがつながってきている。(4回転半を)跳べはしなかったですけど、ある意味、ここがまた自分にとってのきっかけの地になったかなと思います」
2019-12-08 12:24:00Z
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