今回の改良の目玉
レヴォーグ レイバック(以下、レイバック)は、ステーションワゴンのレヴォーグの車高をリフトアップしてSUVテイストを加味したクロスオーバーだ。2代目レヴォーグとしては3回目の改良モデルとなる、最新の4型(スバル社内呼称は「D型」)で追加される新グレードというあつかいとなる。
最新のD型レヴォーグ全体では、シャシーやパワートレインなどの基本ハードウエアに変更はない。ただし、「アイサイト」が単眼広角カメラを加えた最新の3眼式にアップグレードされたうえで、グレード構成も「アイサイトX」標準装備モデルのみに整理。ほかにも、サラウンドビューカメラに交差点自動切り替え機能を追加したり、スマホとのコネクテッド機能も強化したりしている。専用開発のharman/kardonブランドのオーディオも新たに用意された。
ともあれ、今回のD型レヴォーグ最大の目玉はレイバックだ。前記のとおり、レイバックは現時点でレヴォーグシリーズの一角というあつかいで、エンジンは1.8リッターターボのみ、グレードも1種類。1.8リッターとしてはもっとも高価な可変ダンパー付きの「STI Sport EX」と手ごろな「GT-H EX」の中間的な位置づけだが、ほかのレヴォーグ同様にアイサイトが標準で付くだけでなく、harman/kardonのオーディオも標準採用となるなど、快適系の装備レベルは最初から高い。
開発陣によると、2代目レヴォーグの初期開発時点ではクロスオーバー版は想定されておらず、レイバックはいわば“後付け”で企画されたモデルだという。スバルではすでに「クロストレック」や「アウトバック」などのハッチバック/ステーションワゴンの派生型クロスオーバーが人気だ。同時に、よくも悪くもスポーツ性能を特化させたレヴォーグは、ライト層や女性ユーザーに敬遠されがちだったのも事実。レイバックは、そのあたりの需要の掘り起こしも期待されているらしい。
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