テンセント・ミュージック、第2四半期は増収通期では減収見込む - ロイター (Reuters Japan)

ロイター編集

８月１５日、中国のインターネットサービス大手、騰訊控股（テンセント・ホールディングス）傘下の音楽配信会社テンセント・ミュージック・エンターテインメント・グループが発表した第２・四半期決算は、総収入が前年同期比５．５％増の７２億９０００万元（１０億ドル）となった。写真はテンセント・ミュージックのロゴ。ニューヨーク証券取引所で２０１８年１２月撮影（２０２３年　ロイター/Bryan R Smith）

［１５日　ロイター］ - 中国のインターネットサービス大手、騰訊控股（テンセント・ホールディングス）傘下の音楽配信会社テンセント・ミュージック・エンターテインメント・グループが１５日発表した第２・四半期決算は、総収入が前年同期比５．５％増の７２億９０００万元（１０億ドル）となった。リフィニティブが集計した市場予想に沿った水準だった。有料ユーザー数の増加が収入を押し上げた。

音楽ストリーミングサービスの有料ユーザー数は２０％余り増えて１億人の大台に達した。

第２・四半期の純利益は前年同期の８億５６００万元から１３億元に増えた。

だが同社はアナリストとの電話会見で、ライブ配信サービス全般にリスク管理措置を導入した結果、今年通期の総収入が前年比で「１桁台前半から半ばの減収」になるとの見通しを示した。ただ、増益基調は年内続くとの見通しを示した。

トニー・イップ最高戦略責任者は、将来直面する可能性のあるリスクをより適切に管理するためライブ配信事業の調整を行っていると説明。どのようなリスクかは言及しなかったが、より厳格な法令順守手続きなどを導入しているとし、サービスが「長期的に健全な成長」を遂げるために必要な措置だと述べた。

中国は今年６月、賭博の取り締まりに乗り出し、多くのインターネット企業は仮想アイテムを取引する機能などの停止を余儀なくされた。

専門家によると、ライブ配信サービスの多くは少額の支出で高価な仮想アイテム獲得の機会が得られる宝くじのような機能を提供している。

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