1000人のミリオネアに取材してわかった、誰もが富を築ける6つの方法 - Business Insider Japan

Cecilie_Arcurs/Getty Images

• 1000人を超える億万長者を調査したところ、支出行動に多くの共通点が見つかった。
• 億万長者は倹約家が多く、中古車などといった安価な選択肢を好む。また、厳密な支出計画を立て、それを守る傾向も強い。
• 収入の大部分を投資に回し、富を増やす手伝いをしてくれるファイナンシャルプランナーや会計士への出費をいとわない。

億万長者のほとんどは、運がよかったから富が築けたわけではなく、節約と投資を通じて億万長者になる道を切り開いた。

パーソナルファイナンスに精通するトマス・J・スタンリー氏は著書『となりの億万長者（原題：The Millionaire Next Door）』で1000人を超える億万長者を取材し、彼らのおよそ80％が自らの努力で億万長者になった事実を発見した。また、億万長者の多くで支出習慣が共通していることもわかった。

1. 予算内で支出する

数百人の億万長者を取材していくうちに、スタンリー氏は彼らの過半数は予算を厳格に守り、どのカテゴリーにどれだけの額を支出しているか、正確に把握していることに気づいた。スタンリー氏はこう書いている。｢億万長者を対象にした最近の全国調査で、支出計画を立てない億万長者100人に対して、計画を立てる億万長者は120人いることがわかった｣

億万長者は貯蓄を最優先にした詳細な支出計画を立てる。その際、彼らの多くは｢自分への支払いが第一｣戦略を実施する。要するに、退職後の生活やそのほかの目標のために自動的に貯金する。出費について考えるのはそのあとだ。｢億万長者たちは実年収の最低15％を投資に回してから、衣食住やローンの返済などの支出を計画する｣とスタンリー氏は書いている。

つまり、億万長者の多くは予算を厳格に守っていて、予算を立てることが富を増やす最初の鍵なのである。

2. 優良なファイナンシャルプランナーや会計士に出費する

億万長者のほとんどは富を増やすことにかなりの時間と金銭を費やす。しかし、それに加えて、金銭的な決断の際にはサポートを得ようとする傾向も強い事実を、スタンリー氏は発見した。

彼らは従業員感覚で金融に通じたアドバイザーやプランナーを雇う。｢優秀なファイナンシャルアドバイザーを雇えるかどうかで、富が築けるか否かが大きく左右される｣とスタンリーは説明する。

自分に連絡を取ってきた専門家を雇う億万長者もいるが、富の蓄積と管理がとりわけ上手な億万長者は、まるで会社に従業員を雇い入れるかのように、複数のファイナンシャルプランナーや会計士と面接する時間をつくるそうだ。

3. 持ち家があり、そこで長く暮らす

億万長者のほとんどは自宅を所有している。スタンリー氏の調べでは、賃貸住宅に住むのは3％に過ぎない。また、彼らの多くは資産が多い割には質素な家で暮らしていて、そのような家のほうが浪費することなく快適に暮らせると考える。

持ち家のある億万長者は、長い年月をその家で暮らす。スタンリー氏の考えでは、それも彼らの貯蓄戦略の一部なのだ。長く住むことで、家の価値を大きく高めることができる。

4. 収入に占める投資の割合が高い

スタンリー氏の調べでは、億万長者たちは平均して年収の20％を投資に回していた。億万長者ではない人ではこの比率は一気に下がる。バンクレイト（Bankrate）のデータによると、アメリカ人の48％が年収の10％未満しか貯蓄しておらず、投資はこの10％の一部でしかない。

普通の人に比べて、億万長者は収入の多くを投資に費やす。スタンリー氏は、これが億万長者になる秘訣だとみなしている。

5. 安価な車

調査対象の億万長者の大半は米国製の中古車に乗っていた。新車をリースしたり、高級車を買ったりする人はほとんどいなかった。スタンリー氏の調べでは、｢億万長者の50％は生涯を通じて1台の自動車に2万9000ドル（約385万円）以上を費やしたことがなかった｣

6. どんなときも安く買える機会を探す

標準的な億万長者のほとんどは浪費をしない。手ごろな価格の車に乗り、質素な家に住み、セール期間に買った服を着る。同じことがパートナーにも当てはまる。

スタンリー氏の調査から、高価な商品を買い求める億万長者はほとんどいないことがわかる。億万長者は量より質を選び、安く買える機会を探す。

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