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建設ロボットは現場で活躍できるか - ITpro

建築界の論点2023

論点4

建築DXはどうなる?(4)

木村 駿

日経クロステック/日経アーキテクチュア

全868文字

 「これだけのスピードで拡大するとは予想外だ」。建設RXコンソーシアムの会長を務める鹿島の伊藤仁専務執行役員は顔をほころばせる。鹿島、竹中工務店、清水建設を中心とする16社で2021年9月に発足した同コンソーシアムは、22年12月22日時点で正会員28社、協力会員126社の大所帯となった。

 各社が個別に進めていた建設ロボットやIoT(モノのインターネット)分野の研究開発を共同で実施し、相互利用によってコストを下げ、早期に普及させるのが目的だ〔写真1〕。

〔写真1〕ゼネコン各社がロボット開発に注力

〔写真1〕ゼネコン各社がロボット開発に注力

鹿島が開発したシステム天井施工ロボット。アームで天井ボードを保持して組み立てる(写真:日経アーキテクチュア)

[画像のクリックで拡大表示]

 「資材の自動搬送システム」「タワークレーン遠隔操作」「作業所廃棄物のAI分別処理」「コンクリート系ロボット」「墨出しロボット」「照度測定ロボット」「生産BIM」「相互利用可能なロボット」「市販ツール活用」「風量測定ロボット」の計10分科会を設け、開発を進めている。

 単純作業に用いるロボットは工具のようなものだから、開発を競うのではなく、協力して普及させる方が得策だとの考えに基づく。会員が増えるほどユーザーが増えるため、組織拡大は願ったりかなったりだ。

 「最初の開発費は自社で手当てができても、それをずっと自前で展開するのは難しい。高価な機械を使えば工事原価が上がり、競争に負けてしまう。高価な機械を一気に展開したいときに、コンソーシアムは有効だ」(コンソーシアムで副会長を務める清水建設の山﨑明常務執行役員)

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