次買い換えるなら、どれにする?
好きな音楽が人それぞれあるように、ヘッドホンやイヤホンにどんな性能を求めるかは意見が分かれるところ。何よりも音質を重視したいという人もいれば、できるかぎり周囲の音を消せるノイズキャンセリング機能を求める人もいたり、最新の完全ワイヤレスが良いという人もいたりしますよね。とはいえ、ヘッドホンにどれだけのお金を出せるかはまた別の話だったりもします。
今回は、ワイヤレス / 有線、耳を覆うオーバーイヤー型 / 耳を覆わないオンイヤー型、キッズ向け、ランニング用などあらゆるメーカーのモデルを調査し、1〜2万円程度で買えるヘッドホンを厳選。専門家やキッズの意見も取り入れつつ、Wirecutterが何百種類もの製品を試しました。また、記事の最後ではヘッドホンのメンテナンス方法についても紹介しています。
2万円以内で買えるおすすめのワイヤレスヘッドホン:コスパ最強のJabra Elite 45h
音質、フィット感、機能性どれも1万円台とは思えないクオリティ。バッテリーの持ちは「超」がつくほど長めで、頻繁に充電する必要なし。完全ワイヤレス。
こんな人におすすめ:お値段以上のサウンドが期待できる、ワイヤレスBluetoothヘッドホンを探している人。
おすすめポイント:Jabra Elite 45hは、軽量で数時間装着していても快適。操作は簡単なので、使っているうちに慣れやすいはず。高音質で、レビューに参加した専門家の一人からは「音質が250ドル(約2万8000円)の製品に匹敵する」と評価されています。通話の音質も鮮明。フル充電した場合、およそ50時間の再生が可能。メガネをかけている人は、オーバーイヤー型のヘッドホンよりもオンイヤー(開放)型の「Jabra Elite 45h」のほうが快適にフィットするはず。
注意点:アクティブノイズキャンセリング機能や、(充電が切れた際の)コード接続は非対応。オンイヤー型ヘッドホンへの好みも分かれるところ。
バッテリー寿命:50時間
保証:2年間(防塵防水保証)、1年間(製造上の不具合に対する保証)
2万円以内で買えるおすすめの有線ヘッドホン:信頼抜群のSony MDR-7506
快適な付け心地で、値段が2倍以上するヘッドホンと比べてかなり高音質が期待できる。
こんな人におすすめ:純粋な音楽好きやミュージシャンのほか、ポッドキャスト配信やレコーディング目的などで、精度の高いヘッドホンを探している人。手が届きやすい価格を重視していて、Bluetoothやノイズキャンセリングよりも音質にこだわる人。
おすすめポイント:Sony MDR-7506は1991年に発売されて以来、レコーディングスタジオやライブスタジオで大活躍しているヘッドホン。あらゆる周波数帯域でニュートラルな音質を提供してくれて、価格が2倍以上する製品よりも、音楽の空間やダイナミクスをより感じさせてくれるはず。耐久性、快適さ、信頼性も抜群。1万円ちょっとで買えるコスパも魅力。
注意点:コイル状にぐるぐるしたケーブル部分は、約3mあります。プロ仕様のためスタジオでの使用では実用的ですが、スマホなどのモバイル端末で使用する際に、リモコンやマイク付きの標準的な短いコードに交換することはできません。
2万円以内で買えるおすすめのキッズ向けヘッドホン
キッズ向けヘッドホンは、パソコンやタブレットを駆使する現代っ子の重要ツール。音量が大きくなりすぎないようにボリューム制限(85 dBA)があるので安心です。なかでもおすすめできるのは、音楽再生や動画視聴といった使い方ならPuro BT2200、学校やゲーミングでの会話に使うなら周囲の雑音を抑えて音声が鮮明なJLab JBuddies Play、価格重視ならOnanoff BuddyPhones Explore+(2〜4歳向け)、JLab JBuddies Studio Wireless(幼稚園児〜12歳向け)。
5,000円以内で買えるおすすめのヘッドホン:ランニング用ならAukey EP-T32
低コストなのに防水性能が高く、耳掛けフックつきで安定感もよし。安定した音質も魅力。周囲のノイズは遮断するタイプ。音量コントロール用のボタンなし。
こんな人におすすめ:ランニングはたまにする程度だという人や、これからランニングを始める人、できるだけお財布に優しい低コストなランニング用イヤホンを探している人。
おすすめポイント:コスパ重視で選ぶなら、完全ワイヤレスイヤホンのAukey EP-T32が最適。耳にかけるフック型デザインで、ランニング中も耳からはずれにくいです。防水性能はIPX8級(水深1mまで対応)。バッテリー駆動時間は7時間。充電ケース使用でさらに4回分フル充電できるのが魅力。コントロールはシンプルなタップ式で、慣れれば動きながらでも操作しやすいです。
重低音は自然な感じというよりもちょっと迫力がありますが、ワークアウト系の音楽との相性は良さそうです。高音域は、音量が大きい状態だと不快なほどではないですが若干キツく聞こえることも。
注意点:周囲の騒音を遮音するタイプで、外部音取り込みモードなどは対応していないため、人や車などに気をつけながら屋外を走りたい人には不向きかもしれません。密閉型デザインのため、ランニング中の呼吸や足音が増幅される感じがして気になるという意見も。片耳だけイヤホンを装着して走ることもできますが、Wirecutter調査ではモノモードからステレオモードへの切り替えがあまりスムーズでなかった印象です。
そのほかの注意点としては、音量コントロール用のボタンがないこと、充電ケースが大きめでポケットには入らないことが挙げられます。高い防水性能が通話品質に影響しているようで、たまにはっきり喋らないと伝わりづらい場面も。
バッテリー寿命:7時間
耐性:防水
1万円以内で買えるおすすめのノイズキャンセリングヘッドホン:オーバーイヤー型のAnker Soundcore Life Q20
ワイヤレスヘッドホン。低価格にして音質がかなり良い。つけ心地も快適。
こんな人におすすめ:モーター音や飛行機のエンジン音など、低周波音を抑えられるヘッドホンを探している人。この価格帯で最高峰のノイズキャンセリング機能に興味がある人。
おすすめポイント:Anker Soundcore Life Q20は、ノイズキャンセリング機能を備えたオーバーイヤー型のBluetoothヘッドホン。もう少し値段の高い製品と比べると音質もノイズキャンセリング機能もかないませんが、飛行機や空調などの音に対してははっきりと違いを感じられるはず。この価格帯のヘッドホンにしては驚きの平均18.7 dB低減を測定。周囲の音を掻き消せる分、適切な音量に設定することができそうです。
注意点:通話時の音質は会話は成り立つものの、非常に良いという感じではありませんでした。静かな部屋ではマイクの音質は素晴らしい(まるで電話本体を使って電話をかけているように聞こえる)のに対して、風の音や人の声は拾いやすいことから、重要な電話の際には静かな場所で使用したほうがよさそうです。
バッテリー寿命:40時間
保証:18ヶ月
3,000円以内で買えるおすすめのワイヤレスイヤホン:格安で優秀な1More Piston Fit BT
5,000円以内とは思えない音質。つけ心地が快適。防水性能あり。
こんな人におすすめ:格安なBluetoothイヤホンを探している人。
おすすめポイント:1More Piston Fit BTは格安イヤホンのなかでは希少な存在。音質が良く、しっかり機能してくれます。ネックバンド型のデザインは軽量で快適。片手でも簡単に操作できるようになっています。通話中のマイクの音ははっきりしていて、Bluetoothの接続も安定しています。
注意点:「バッテリー駆動時間がもう少し長ければ……」「充電時間がもう少し短ければ……」と思うことはあるかもしれません。それ以外はこの価格にしてこの機能、音質、快適さなのは文句なし。
5,000円以内で買えるおすすめの完全ワイヤレスイヤホン:機能豊富なEarFun Free 2
この価格帯にはめずらしく豊富な機能を備えた完全ワイヤレスイヤホン。
こんな人におすすめ:できるだけ低コストで手に入る完全ワイヤレスイヤホンを探している人。
おすすめポイント:EarFun Free 2は、1万円を超える完全ワイヤレスイヤホンと同じような(ものによってはそれ以上の)エクスペリエンスを得られる格安完全ワイヤレスイヤホン。通話中のノイズを抑えたり、ケースをワイヤレス充電できたり、コントロールがタップ式だったりと、高価なイヤホンにあるような機能が揃っているのが特徴。防水性能(IPX7)の高さも魅力です。
注意点:高音域が強かったり、子音やシンバルの音が強調されていたり感じるという意見も。ただこれに関しては高価なイヤホンでも同じようなことが起きるものもあります。音質のバランスでいえば、1More Piston Fit BTのほうが安定している印象です。
バッテリー寿命:7時間(付属ケース充電でプラス23時間)
耐性:防水(IPX7)
保証:18ヶ月
3,000円(※20ドル)で買えるおすすめの有線イヤホン:シンプルに良いPanasonic RP-TCM125 ErgoFit
お値段以上の音質が期待できる。最近の格安イヤホンではめずらしく、ボタン1つでリモコン/マイク操作ができる。カラーバリエーションが豊富。
こんな人におすすめ:安くて優秀な有線イヤホンを探しているすべての人。
おすすめポイント:Panasonic RP-TCM125 ErgoFitはバランスの取れた音質が心地良く、あらゆるジャンルの音楽を楽しめるはず。
注意点:高音の強調は弱め。付属シリコンチップは3種類のサイズに対応していますが、耳穴の大きな人にとっては密閉感が得づらいかも。
ワイヤレスヘッドホンのケアとメンテナンス
ヘッドホンは大切に扱うとそのぶん長持ちしてくれます。長く使えるということは、長期的な出費を抑えられることにもつながります。ケアとメンテナンスのポイントは、軽く湿らせた布(石鹸とぬるま湯を混ぜた状態)でヘッドホンのイヤーパッドとチップを(電源を切った状態で)定期的に拭くこと。
また、誰かにヘッドホンを貸したり借りたりする際には簡単な拭き掃除をするのが得策です。これは、運動後や雨の日、湿気が強い日も同様。耐水性や耐汗性のあるヘッドホンであっても、あまり長時間水分にさらさないようにすることが重要です。ワイヤレスヘッドホンの場合は、必ず完全に乾かしてから充電するようにしましょう。
イヤホンの内側には耳垢や皮脂などの汚れが溜まりやすく、音質に影響を与えることもあります。こうした状態を防ぐには、小さくやわらかいブラシなどを使ってこまめに掃除するのがいいでしょう。
ヘッドホンを使っていないあいだは、できるだけ高湿 / 高温 / 低温の場所を避けましょう。汚れや破損を防ぐために、ケースなどに入れて収納を。ケーブル部分はマジックテープなどを利用してループ状に巻いておくことで、ねじれを防ぐことができます。イヤホンを接続したままケーブルをデバイスに巻き付けたり、乱雑に絡めて保管したりするとケーブルの寿命を縮めることにつながります。
有線ヘッドホンの場合は、プラグを抜く際にケーブルではなく先端のプラグを掴み、優しくしっかりと引き抜くこと。イヤホンを耳から外す際も同様に、ケーブルは引っ張らないようにしましょう。
表示価格は執筆現在のものです。変更の可能性がありますので、販売ページをご確認ください。©2022 WIRECUTTER, INC. A NEW YORK TIMES COMPANY.
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