マンションのベランダで盗まれたのは、時価１００万円相当という高級観葉植物でした。
太い根に小さな緑色の葉をつけたなんとも不思議な形をした植物。その名も「オペルクリカリア・パキプス」。愛好家の間では、「塊根植物の王様」と呼ばれている非常に珍しい観葉植物です。
この植物が５月盗まれる被害が…。
被害にあったのは、名古屋市北区のマンションに住む２４歳の男性。
５月２５日未明、男性が仕事から帰宅すると、ベランダにあったはずのパキプス２株がなくなっていたというのです。
「化粧砂がけっこう落ちてたんで、盗まれたんだなって思いました。足跡もあったみたいなんで」（被害男性）
ベランダには、パキプス以外の観葉植物も、日光を当てるために出していたということですが、盗まれたのはパキプスだけだったといいます。
「一株５０万円は超える」（被害男性）
盗まれたパキプスは、樹齢は推定２５０年以上、合計１００万相当とみられています。高価なことを知った上の犯行なのでしょうか。
観葉植物を販売する「BLUEOCEAN」(名古屋市中区大須)では、コロナ禍で売れ行きに変化があったと話します。
「やっぱりおうち時間が増えたということで、かなり人気になっている」（店長）
中でもパキプスは、育て方が難しいことから観葉植物の中でも希少性が高く、かなり高額で取引されているといいます。
「塊根植物の王様と呼ばれていて、植物というよりは資産的な株として世界中で人気になっている。高額になってしまってるので、欲しいけど手が届かない。でもやっぱり欲しいから盗難する方もいるのではないかと」（店長）
「息子のように育てたものだったので、普通の物を取られるよりショックが大きくて、ほんとに戻していただいて、目の前に置いといていただければ」（被害男性）
すると事件から４日後、意外な展開が待っていました。
29日、男性が帰宅すると、盗まれたパキプスがマンションの玄関前に戻されていたのです。
男性は被害届を出していて、警察は窃盗事件として捜査しています。
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