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相撲を“夏季五輪の土俵”に上げられるか 女子力士たちの踏ん張り 「伝統」としての相撲と「スポーツ」としての相撲は両立する?(クーリエ・ジャポン) - Yahoo!ニュース

2020年夏に開かれる東京オリンピックの種目に、日本の国技である相撲はまだ入っていない。相撲が夏季五輪の競技に加わるかどうか、その鍵を握るのが女性力士たちの存在だ。米紙「ワシントン・ポスト」のスポーツ記者が女子力士たちの踏ん張りを取材した。

彼女たちがプロの大相撲を目指すことはない

コーチが地面に塩をまくと、力士たちは左右にぐらつきながら、左足、それから右足を踏み下ろす。

「いち、に、さん……」

7歳のスズキ・ヒメカは高く声を上げ、四股(しこ)を踏む。

稽古が始まる前にこれを100回やる。女子も男子のすぐ隣で踏む──いまのところ対等な立場だ。

男子たちは「ふんどし」に股間を包まれる以外、素っ裸だ。ヒメカはまわしの下に黒い短パンと黄色いシャツを着けている。男子たちはプロの相撲力士のキャリアや名声、富を夢見ることもできる。ヒメカや女子たちにそんな野心はない。医者になりたい子も、先生になりたい子もいる。

彼女たちがプロの大相撲を目指すことはない──そのことで、この競技は文化的な岐路に立たされている。

アマチュアとして土俵に上がる女性力士は急増しているが、主流派にはなかなか受け入れられず、ファンの関心もついてきていない。だが、こうした無名で未知で、いまだ多くの場で歓迎されない女性力士こそ、相撲が国際舞台に上がるための鍵を握っているかもしれないのだ。

相撲をする女子への反応は「なぜ? なんのために?」

この夏、オリンピックが東京で開催されるが、この国を代表する最も神聖な娯楽は披露されない。

相撲をオリンピック競技に加える取り組みは、数年前に行き詰まっている。ここ最近で進展があるとはいえ、その歩みは遅い。相撲がいまだに「男の業」と見なされているところが大きいからだ。とくにその傾向が強いのが、日本だ。女性競技者の受け入れに消極的で、文化全体でも男女平等の問題と格闘している。

しきたりに満ちた神聖な相撲の世界では、最近の大幅な進展をもってしても、女性力士が男性力士よりはるかに後れをとっている。男性はプロとして勝負をし、名声を得て、30代前半まで競技を続けることが多い。女性はアマチュアとして闘い、キャリアは20歳そこそこで終わりを迎える。

いまのところ、ともかく、この東京の道場の女子たちに、隣で四股を踏む男子たちと同じ機会はない。

「要は、動機になるものがないということだと思います」と早稲田大学のスポーツマネジメント教授・原田宗彦は言う。

「21歳の女性が相撲を始めたら、みんな笑い出しますよ。『なぜ? なんのために?』って」

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February 12, 2020 at 09:30AM
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