ソフトバンク周東佑京内野手(23)が3日、福岡市中央区のヤフオクドーム内の球団事務所で契約交渉に臨み、年俸600万円から1400万円アップの2000万円で更改した。

50メートル5秒7の快足を武器に今春のキャンプから猛アピール。育成選手から今季開幕直前に支配下選手登録された。

プロ出場2試合目となった4月9日日本ハム戦で初盗塁を決めると、1試合2盗塁を3度マークするなど快足ぶりを発揮して勝利に貢献した。盗塁は成功25で失敗はわずか5。成功率は8割3分3厘と驚異の数字をたたきだした。試合の終盤に代走で起用されて得点を挙げるなど、走塁のスペシャリストとして一気に飛躍した。

その快足を買われて11月のプレミア12で侍ジャパン入り。スーパーラウンド初戦のオーストラリア戦で一塁代走で出場し、二盗、三盗を成功させて2死から源田のバントでタッチをかいくぐってホームイン。同点に追いついた技は世界に衝撃を与え、世界一へ大きく貢献した。

今季のスタメンは23試合に終わったため、来季はレギュラー奪取が目標。本来は内野手で二塁手でのレギュラー争いに加わるつもりだ。

育成選手としては千賀と甲斐のバッテリー、大竹、牧原らに続く主力選手への成長を狙う。(金額は推定)

▽ソフトバンク周東のコメント「足だけでしたが、思ったより評価してもらいました。1年前にはこんなことになるとは想定もしていなかった。来年は内野手としてレギュラーをとって、打率2割5分を打って出塁率3割5分をやることができれば、盗塁王になれるのではないか。自主トレは今宮さんと一緒にして、内野守備を鍛え直して、打撃も向上させて、盗塁王は狙っていきたい」