
時計界は、サーモンダイヤルに行き着く?
H.モーザーはフラッグシップモデルの次作について、「派手さを抑え、クラシックな要素を与えよう」と考え、サーモンカラーにたどり着いた。2023年のほぼすべての時計ブランドが、単なるスペシャルエディションを超えた、象徴的な時計を作りたいと考えたときに行き着く色だ。ロレックスやジャガー・ルクルトが約1世紀前にサーモンダイヤルを採用して以来、この色は時計を極めて特別なものとするために使われてきた。黄金に近いサーモンカラーは、1980年代の過剰なイメージを想起させることがない。多くのメーカーが当初ほとんどローズゴールドのケースとしか組み合わせなかった理由や、パテック フィリップがもっとも忠実なサーモンの色合いを、ゴールデン・オパーリンと呼んでいる理由だ。
2023年、サーモンカラー以上のトレンドはないだろう。チューダーやイギリスのフィアーズのエントリーモデルから、MB&Fやグローネフェルドが作る、蓄えを吐き出させるほど魅力的なスペシャルエディションまで、この色は驚くほど身近なものとなった。オーデマ ピゲやパテック フィリップといった時計界の巨匠たちが、H.モーザーの決断を後押ししてくれたとCEOのエドゥアルド・メイランは語る。
最近の歴史を見ても、サーモンダイヤルはすでに高い人気を誇っている時計をさらにレベルアップさせた。たとえば、パテック フィリップの「グランドマスター・チャイム 6300」は、同ブランドがこれまでに製作した中でもっとも複雑な腕時計だ。2019年、同社は唯一無二のサーモンダイヤルを追加し、オークションでは約3100万ドルで落札された。これは、史上もっとも高価なタイムピースとして今なお続く記録である。また、オーデマ ピゲはタイタン神のごときロイヤル オークの誕生20周年を祝った際、文字盤をサーモンカラーに改め、魅力的なモデルを生み出した。この「ロイヤル オーク ジャンボ ジュビリー エディション」のある個体は、2年前のピーク時には30万2000ドルもの高値で取引されたのである。
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