エヌビディアのジェンセン・フアンCEO。2018年1月7日、米ネバダ州ラスベガスで開催されたCESの基調講演で。
Rick Wilking/Reuters
- 世界中のハイテク企業がエヌビディアのチップを購入しようと躍起になっている。
- サウジアラビアとアラブ首長国連邦は、AI軍拡競争に不可欠なエヌビディアの技術の最新の大口購入者だ。
- この動きは、需要が供給を上回っていることによるGPU不足の懸念に拍車をかけている。
イーロン・マスクと中国に続いて、この技術の購入者の列が増え続けている。サウジアラビアとアラブ首長国連邦(UAE)は、人工知能(AI)による野望を実現するためにエヌビディア(Nvidia)のチップを購入しようする最新のプレーヤーだ。
湾岸諸国は、エヌビディアのグラフィック・プロセッシング・ユニット(GPU)数千個を買い占めることで、AIの主要プレーヤーになるという意向を示している。
フィナンシャル・タイムズ(FT)によると、サウジアラビアはエヌビディアのH100チップを1個あたり4万ドル(約582万円)で少なくとも3000個購入し、一方、UAEは自国の大規模言語モデル(LLM)を強化するために新たな半導体を発注したという。
中東の2つの政府は、世界中で競争が起こる中で、中国やイーロン・マスク(Elon Musk)と並んでエヌビディア争奪戦に加わった。
先週、FTは、アリババ(Alibaba)やTikTokのオーナーであるバイトダンス(Bytedance)を含む中国のハイテク大手4社が、バイデン政権がまもなくアメリカからの輸出を制限するのではないかという懸念が高まる中、同社のGPUを50億ドル(約7270億円)分発注したと報じた。
一方、イーロン・マスクもこの技術に熱心で、自身の生成AIプロジェクト「xAI」用に数千個のチップを購入しているとInsiderは4月に報じた。同月末、彼は「ツイッター(現在はX)とテスラ(Tesla)がGPUを購入しているのは確かだ」と認めた。
湾岸諸国の関心は、エヌビディアが膨大な需要を満たすのに十分なGPUを生産できないかもしれないという懸念の高まりに拍車をかけるだけだ。Insiderは6月、エヌビディアのGPUはすでに供給不足に陥っており、しかも非常に高価なため、ベンチャーキャピタルが投資先企業のためにGPUを直接購入し始めていると報じた。
エヌビディアの株価は2023年、およそ3倍になっている。投資家たちは、その人気の高いチップがAI革命の原動力として重要な役割を果たすと期待しているのだ。グラフィックチップのスペシャリストであるエヌビディアの株価は、S&P500採用銘柄の中で最も好調で、年初来で200%以上上昇し、時価総額は1兆ドル(約145兆円)以上に膨れ上がっている。
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