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「国際ロマンス詐欺」リーダーか ガーナ国籍容疑者を公開手配 ... - nhk.or.jp

外国人の医師などを名乗りSNSで知り合った相手に恋愛感情を抱かせて現金をだまし取る「国際ロマンス詐欺」に関わったとして、大阪府警はガーナ国籍の容疑者を詐欺などの疑いで全国に指名手配しました。
詐欺グループのリーダーとみられ、顔写真を公開して情報の提供を求めています。

指名手配されたのは、ガーナ国籍で住居・職業ともに不詳のナナ・コフィ・ボアテイン容疑者(33)です。
警察によりますと、令和元年までのおよそ1年間に、ほかの人物とともに大阪府などの40代から50代の男女4人からあわせて2600万円余りをだまし取ったとして詐欺などの疑いが持たれています。
マッチングアプリで海外の軍人や医師などを名乗り、恋愛感情を抱かせる「国際ロマンス詐欺」と呼ばれる手口で現金をだまし取っていたとみられるということです。
この事件に関わったとしてすでに逮捕・起訴されている森川光被告(59)が、これまでの調べに対し「ボアテイン容疑者に金を渡していた」と供述したことから、容疑者が詐欺グループのリーダーとみられることがわかったということです。
ボアテイン容疑者は去年1月にアメリカに入国していて、警察は、ICPO=国際刑事警察機構を通じてFBI=連邦捜査局などの捜査機関に協力を求める方針です。
グループの口座には被害者とみられる69人から4億9000万円が入金された記録があったということです。
警察は容疑者の顔写真を公開して情報の提供を求めています。

【詐欺グループとのやりとり】
ボアテイン容疑者はガーナを拠点とする、日本人やカメルーン人などの国際的な詐欺グループのリーダーとみられています。
今回の事件で被害者の50代の女性はアメリカの男性医師を名乗る人物とメッセージアプリでやりとりをしていました。
医師を名乗る人物は知り合ってからはじめの1週間は「結婚する」とか「いつ会える?」などと恋愛感情を持っているかのようなメッセージを繰り返し送っています。
そして、やりとりを始めてから2週間後、「外務大臣の子息から高価な石をもらったので君に送るよ。私が帰るまで保管して」などと女性に連絡がありました。
ところが、石を受け取るためには手数料が必要だとするメッセージが届くようになり、「通関手数料2950ドルかかる」とか「私の口座がブロックされたので君が送金してほしい」などといわれ、女性は、指定された口座に現金を振り込んでしまったということです。
その後も石の保管料や鑑定料などが必要だと迫られ、およそ2か月の間におよそ900万円をだまし取られたということです。

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