今年の「iPhone 14」シリーズでは、最新チップ「A16 Bionic」は高価なProモデルのみに採用され、標準モデルはiPhone 13世代と同じA15のままだと予想されています。そうした「価格によりプロセッサに差を付ける」方針は今後も続き、2023年の「iPhone 15」シリーズでもProモデルだけに「A17 Bionic」チップが積まれるとの噂が報じられています。
これは中国SNSのWeiboで囁かれていること。中国テックメディアITHomeによると、この人物は昨年いち早く「iPhone 14標準モデルはiPhone 13と同じA15のまま」だと発言していたとのこと。それ以降、様々な情報源がこれを裏付ける観測を伝えてきました。
今回の主張は、1つには「iPhone 15 Pro」と「iPhone 15 Pro Max」だけが最新のA17 Bionicチップを搭載し、iPhone 15の標準モデルは(その時点では1年遅れの)A16が積まれるということです。
もう1つは、A17チップが3nmプロセスで製造されるということ。ここでいう「3nm」とは半導体の回路線幅を意味しており、一般的に数字が小さくなればなるほど処理能力がアップし、消費電力は減る傾向があります。iPhone 14搭載のA16チップは5nmプロセス(A15と同じ)と予想されており、その分だけA17チップは進化が期待できるわけです。
このリーカーがどれだけ信用できるかは不明ですが、有名アナリストMing-Chi Kuo氏も少し前に「最新のプロセッサーは今後、iPhoneハイエンドモデル専用となる」と述べていました。標準モデルとProモデルに大きな性能差を付けて、高価なProモデルを売れやすくするというわけです。
[Analysis] Structural changes for iPhone’s high-end camera supply chain / iPhone高階相機供應鏈的結構性改變;Sony、大立光、Alps和LG Innotek顯著受益於僅iPhone 14 Pro/高階機型採用最新的A16處理器 @mingchikuo https://t.co/kZLdnXmAyN
— 郭明錤 (Ming-Chi Kuo) (@mingchikuo) July 6, 2022
その一方で、iPhone 14 Proモデルは13 Proより値上げになるとの噂が相次いでいます 。かたや標準モデルは、全世界のスマートフォン売上が減速しているなか、売上を伸ばすために戦略的に価格を据え置くとの情報もありました。
そしてiPhone 14標準モデルは。プロセッサが13と同じA15のままでも、新型モデムチップや内部設計の見直しにより性能が上がるとの声もあり。つまり標準モデルも十分にお買い得であり、それはアップルがProモデルで利益を出しているおかげ、とも考えられそうです。
最近の噂では、iPhone 14発表イベントは9月7日だと予想されています。iPhone 15の前に、まずiPhone 14シリーズの登場を心待ちにしたいところです。
Source:Weibo
via:ITHome,Tom’s Guide
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