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ドンキが「高品質スキンケア」に参入 背景にある“消費傾向の2極化” - ITmedia ビジネスオンライン

 パン・パシフィック・インターナショナル・ホールディングス(以下PPIH)とドン・キホーテは6月8日、オリジナルスキンケアブランドから「贅沢をもっと身近に」をコンセプトにした新シリーズの「GENECOS(ジェネコス)」を発売すると発表した。

 先行乳液の「ジェネコス モイスト プレミルク」、美容液「ジェネコス モイスト セラム」、化粧水「ジェネコス モイスト エッセンス ローション」の3種類の商品をいずれも2178円で販売する。高品質・高価格な商品のような成分と使いごごちを、低価格で実現することを目指した。

新シリーズ ジェネコスの3商品(画像は商品発表会より、以下同)

背景にある“消費傾向の2極化”

 PPIHの庄司大輔氏(PB企画開発部 コスメ開発責任者)は、マスクによる肌トラブルなどにより、スキンケアへの興味が高まる中で「スキンケアの消費傾向は“2極化”が進んでいます」と話す。

 「SNSではプチプラ(低価格)コスメがトレンドを形成しており、コスパランキングが投稿されるなど、品質や容量に対してお買い得感が得られる商品が注目を集めています。一方で、高品質で高価な商品も根強い人気が続いています。各メーカーが最新の成分研究や技術開発を進め、高価な新商品が続々と登場しています」(庄司氏)

 ドン・キホーテでは2021年4月から高いコストパフォーマンスのスキンケア用品を主軸とした自社ブランド「cosparade(コスパレード)」を展開しており、その開発の中で高品質商品へのニーズに気が付き、今回の高品質なスキンケアへの参入に至ったという。

PPIHの庄司大輔氏(PB企画開発部 コスメ開発責任者)

お客の予想価格は?

 ドン・キホーテは6月4〜5日、この商品のトライアルを目的としたポップアップストアを都内で開いた。その際ドン・キホーテの商品であることを伏せて価格予想を募った。

 利用者による、店頭体験での予想価格は3商品平均で5679円、自宅使用後の予想価格は同6018円と、いずれも販売価格の2178円を大きく上回った。

 PPIHの池戸美結氏(MD開発本部 コスメ担当マーチャンダイザー)は、「企画段階で、どのくらいの価格であれば身近に感じられるかという協議を何度も重ねた上で設定しました。低価格を実現するのに困難な点もありましたが、関係者の協力も得て何とか実現できました」と話し、ハイクオリティな商品を求めやすい価格で提供することをアピールした。

発表会にはタレントの横澤夏子さんが登壇した

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