日本相撲協会は4日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言の延長を受け、24日初日の夏場所(東京・国技館)を中止すると発表した。7月19日初日の名古屋場所は会場を本来のドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)ではなく、国技館に変更することを決め、無観客での開催をめざす。本場所の中止は、旧両国国技館の修理が遅れた1946年夏場所と、八百長問題が原因の2011年春場所に続き3度目。
3月の春場所を無観客で開催した日本相撲協会は、夏場所の日程を当初より2週間延期して事態の推移を見守っていたが、角界では計7人が新型コロナウイルスに感染。力士同士が接触する稽古は自粛していた。名古屋場所が東京で開催されれば、年6場所制となった1958年以降で初めて。9月の秋場所後に開催予定だった秋巡業の中止も決まった。
大相撲と興行の歴史
1833 回向院(現在の東京・両国)で相撲興行が始まる
1909 旧両国国技館開館
1923 関東大震災で国技館が全焼
1924 1月場所を名古屋市で開催
1928 ラジオの実況中継開始
1932 幕内力士多数が待遇改善を求めて協会を脱退(春秋園事件)
→1月場所が興行不可能に
1944 国技館、軍部に接収される
後楽園球場(当時)で10日間の興行
1945 3月 空襲で国技館被災
6月 破損した国技館で非公開で開催(7日間)
11月 戦後初の「晴天10日間興行」
1946 国技館の修復工事の遅れ
→夏場所の開催中止
1953 テレビの実況中継開始
1954 蔵前国技館が開館
1958 現在の年6場所制に
1985 現在の国技館が完成
2007 時津風部屋の力士暴行死事件
横綱朝青龍のサッカー問題
2008 ロシア人力士の大麻事件
2010 野球賭博事件
→NHKが名古屋場所の中継を中止
2011 八百長問題
→3月 春場所を中止
→5月 技量審査場所として一般に無料公開
2017 横綱日馬富士による傷害事件
2018 平幕貴ノ岩が付け人を暴行
2020 新型コロナウイルスが感染拡大
→3月 春場所を無観客開催
→5月 夏場所を中止し、名古屋場所の東京開催が決定
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May 04, 2020 at 04:54PM
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大相撲、夏場所中止に 名古屋場所は国技館に会場を変更 [新型コロナウイルス] - 朝日新聞デジタル
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