
今月8日に東京五輪のマラソン代表として男女各3人の顔ぶれがそろい、選手はそれぞれの所属チームで五輪に向けた調整をスタートさせた。日本陸連は代表決定と同時に、候補選手(補欠)も男女各2人を発表。7月6日の最終エントリーまでに、代表選手が故障などで出場が難しくなった場合は、補欠の選手が代表に繰り上がる。日本陸連は補欠を含めて「戦う集団」であることを強調するが、代表選手と同じように調整していけるかは大きな課題だ。
候補選手は代表入りを逃した選手の中から、昨年9月のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)の順位をもとに選ばれた。男子はMGC4位の大塚祥平(九電工)と5位の橋本崚(GMOインターネットグループ)、女子はMGC3位の小原怜(天満屋)と4位の松田瑞生(みずき)(ダイハツ)。原則的にはMGCの上位選手に優先権がある。
前回リオデジャネイロ五輪では補欠は設けず、過去の五輪でも1人のケースが多かった。ただ、2008年北京五輪の女子マラソンでは代表の野口みずきが直前の故障で欠場。補欠選手の状態も上がらず、2人しか出場できなかった。今回は補欠を2人にした理由について、日本陸連の河野匡(ただす)長距離・マラソンディレクターは「地元開催であり、スタートラインに全員がつくことができない事態を避けたい。MGCの仕組みを構築した段階から補欠は2人と決めていた」と説明した。
日本陸連は11日から2日間、補欠選手も召集して福島県で研修会を実施。1964年東京五輪代表の君原健二さんの講話などを通して日本代表の心構えを説いた。会見では、男子の大塚が「5月の後半からマラソン練習を始め、7月にはハーフマラソンを1本走って、本番に備えたい」と計画を口にする一方、女子の松田は「まだ気持ちの整理がつかない」と涙を流す場面もあった。小原は「代表3人と同じ気持ちで準備をしていく」と前を向いたが、チームの後輩の前田穂(ほ)南(なみ)が代表に選ばれているため、心境は複雑だろう。
勝負の世界とはいえ、代表選手と補欠の立場の違いはあまりに大きい。ただ、マラソン選手は足の故障も多く、補欠にもまだチャンスがないわけではない。今後、代表選手と同じモチベーションで練習に取り組んでいけるかどうか。日本代表として「ワンチーム」になるためには、陸連や指導者のサポートも重要になっていく。(丸山和郎)
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March 19, 2020 at 03:12PM
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