大相撲春場所で初めて無観客で本場所が行われている中、15日から日本相撲協会による入場券の払い戻しが始まった。「相撲茶屋」と呼ばれる相撲案内所は今、払い戻しに入場券が必要とされるため、販売した券の回収に追われている。ほとんどの券は回収できる見込みだが、中には他人に譲られたケースもあり、全ての券を回収できるかはわからない。
普段なら会場のエディオンアリーナ大阪の正面入り口から続く通路の両脇には仮設の相撲案内所が並び、裁着袴(たっつけばかま)の出方が客の接待でせわしなく会場内を動き回る。だが、無観客開催の今場所は案内所の関係者も立ち入りを禁止され、大阪相撲案内所組合(加盟8社)の真喜代司組合長(71)は「いつもと違う雰囲気に力士もモチベーションを保つのが大変だと思う。私たちも今回は何もできないから」と嘆いた。
同組合では春場所の升席(約3800人収容)の約6割を取り扱っている。案内所は入場券に飲食物や土産品を付けて客に販売しており、売り上げのうち約7割を飲食や土産代が占める。無観客となった今場所の収益はなく、まさに死活問題だ。関取のしこ名入りタオルや陶器、菓子などといった土産品は無観客開催決定前に発注済みで、入場券の払い戻しが進んでも多額の損害は免れない。各案内所で入場券の取扱数は異なるが、1場所で1億円以上を売り上げる案内所もあるといい、真組合長が経営する案内所は5000万円を超える売り上げがなくなった。
春場所は2011年に八百長問題で開催中止になったが、中止決定が2月上旬だったため、土産品の発注がキャンセルできたうえ、協会側の不祥事だったために損失が補塡(ほてん)された。だが、今回はウイルスの感染拡大を防ぐための異例の措置のため、協会の過失を問うこともできない。真組合長は「ほとんどの相撲茶屋が年に1度の春場所だけで生計を立てており、協会には何とかしてもらいたい。救済がなければ、どの案内所もあと1年持ちこたえられるかどうか。大きな岐路に立たされている」と話す。【大東祐紀】
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March 19, 2020 at 01:34PM
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静寂の土俵:相撲茶屋も立ち入り禁止 「1年持ちこたえられるかどうか」1億円の売り上げ消失も - 毎日新聞 - 毎日新聞
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