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相撲協会、10億円失っても従った文書 無観客開催 - 朝日新聞

 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、日本相撲協会は1日、8日からエディオンアリーナ大阪で開催予定の大相撲春場所について、無観客で開催すると発表した。協会にとって大きな収入減となる決定まで、何があったのか。

 2月18日夕。相撲協会の事務方トップの宮田哲次主事から八角理事長(元横綱北勝海)に、1枚の資料が示された。

 《中止 2月23日 天皇誕生日 一般参賀(宮内庁) 東京都・皇居》

 A4の資料には約20の催しについて、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う対応状況が記されていた。

 「とにかく、経済的な影響も含めて、あらゆる状況に対処できるよう準備を進めよう」。八角理事長はそう指示すると、腕を組み、天井を見上げた。関係者によると、この時、春場所の無観客での開催が選択肢として浮上したという。

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