東日本大震災後、いわき市江名区と交流を続ける所沢西高（埼玉県）の生徒や卒業生ら有志は２３日、同市の江名区集会所を訪ねた。生徒らは、同日開催予定だったいわきサンシャインマラソンの応援のために制作した大漁旗を地区住民に贈った。江名区代表区長の金成克哉さん（８４）は「いつまでも交流を続けたい」と笑顔を見せた。
同校は、２０１１（平成２３）年の震災直後から被災地の支援に取り組み、いわき海星高（いわき市）と交流を深めてきた。近年は、マラソン大会にボランティアとして参加し、地区住民やランナーを応援してきた。
生徒らは今年もマラソン大会のボランティアに加わる予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で大会が中止になった。そこで、有志のうち１０人が同日、江名区に大漁旗を届けた。大漁旗の寄贈は７枚目という。
大漁旗は縦１１０センチ、横１５０センチ。ツルが描かれ、「みんなのこころに江名魂」とメッセージが添えられている。また、裏側には同校のキャラクターなどが描かれている。
イラストを考えた同校３年の安部舞衣子さん（１８）は「遠い地からも江名を思う気持ちを表現した」と話す。同校卒業生の鶴岡涼花さん（１９）＝文化学園大１年＝は「来年はマラソン大会が開催され、交流が深まってほしい」と語った。金成さんは「中止が分かっていても届けていただき、ありがたい」と感謝を述べた。
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February 25, 2020 at 07:21AM
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